フィアットのチョコレートを食べたよ

本日、注文していた(念願の)フィアットのチョコレートが届きました。

名前こそフィアットとついてますけど、作ってるのは Majani 社です。

1796年にボローニャで創業したパスティチェリア「マイアーニ社」が作るチョコレートは、市民の間ではあまりにも有名なお店。「ボローニャ市民の宝石」と称されています。

ナポレオンのあと、イタリア統一王となった、フィレンツェの名門「サボイア家」。そのサボイア家の「御用達チョコレート」に選ばれたのが、マイアーニ社のチョコでした。ヨーロッパの元首たちが集うときに、カフェと共に添えて召し上がっていただきました。

「ベリッシモ」のイチオシの商品「フィアット・クレミーノ」は、新鮮なヘーゼルナッツのクリーム、ミルクチョコレート、それにアーモンドのクリームが4層になって重なりあい、これが素晴らしい甘さのハーモニーを奏でます。

写真の白っぽい部分が、ヘーゼルナッツやアーモンドのクリーム。チョコレートと4層になって重なり合っています。

1911年発売されたフィアット社「タイプ4」の宣伝に使うために、フィアット社から直接、製作を依頼されたチョコだったんですね〜。これが。それで「4」にちなんで4層にしたというわけです。

cite: フィアット・チョコレート イタリア食材専門通販ショップ ベリッシモ

とまー、こんな歴史があるチョコレートです。

ナッツとチョコを混ぜる系のチョコレートというとジャンドゥーヤが有名ですが、このクレミーノは更に洗練したナッツ系チョコレートです。

このクレミーノと出会ったのはピエトロ・ロマネンゴが初だったのですが、このお店のお菓子はあまり日本に出回らないので、色々調べて行くうちにフィアットというチョコレートがクレミーノを出している!ということを知り、この度注文したわけです。

ジャンドゥーヤやクレミーノばかり食べていたらベルギー系のチョコレートが苦手になりました…。ベルギー系チョコレートの甘さが苦手というのかなぁ。うーむ。

以下、感想。

フィアット・クレミーノ

旨いです。ただし結構甘いです。一緒にアイスコーヒーを用意していたのですが、これが実によく合う。基本的にクレミーノと名がつくチョコレートは紅茶よりもコーヒーの方が合う気がします。

フィアット・ノワール

クレミーノより甘さ控えめです。甘さ控えめでも旨味は損なわれていません。旨いよ!

フィアット・カフェ

エスプレッソ(コーヒー)が配合してあるチョコです。チロルチョコのコーヒーヌガーみたいな感じです。ヌガーは入っていませんが。

クレミーノの好きな食べ方

私は食べる30分〜1時間ほど前にに冷蔵庫から出し、少し柔らかくなった状態でいただくのが好きです。うまいよー。

クレミーノが手に入るお店(フィアット以外も含む)

PIETRO ROMANENGO(ピエトロ・ロマネンゴ)
創業 1780 年のジェノバのお菓子屋さんです。石製のミルで作ってるらしいのですが、あまり日本では出回っていなくて入手するのが困難なチョコレートです。他にドラジェやシュガーボンボンなども作ってます。
Baratti & Milano(バラッティ・エ・ミラノ)
創業 1858 年のトリノにあるカフェです。個人的な好みを申しますと、私はフィアットのクレミーノよりも、こちらのクレミーノ・クラシコが好きです。
Majani(マイアーニ)
創業 1796 年のボローニャのお菓子屋さん。この記事で紹介したフィアット系のチョコレートの他に、ダード・ピスタチオ(ピスタチオxヘーゼルナッツxホワイトチョコレート)、ダード・ヘーゼルナッツ(ヘーゼルナッツxミルクチョコレート)、ダード・アーモンド(アーモンドxブラックチョコレート)や、板チョコなどもあります。